さよなら師匠。

仕事が終わって急いでタイムカードを押して飛ばして帰った。
黒の喪服に着替えて車を走らせる。昨夜買っておいたパンをかじりながら。

渋滞もあって随分遅れて斎場に到着。
お通夜の法要はすでに終わっていて参列客も皆帰ったあとだった。

亡くなった師匠の奥さんが僕の姿を見つけて駆け寄ってくれた。
何かを言おうとして口を開いたらそれは涙声になってしまった。
奥さんに肩を借りて僕は号泣した。
棺の中の師匠は眠るように目を閉じているがやはり健康な時とは
全く比べ物にならないくらい痩せ細って、年老いて見えた。
そこでまた泣きながら感謝の言葉を掛けた。

最後に病院に見舞いに行った時に、あと数日で帰宅できると言って
やっぱり家が一番だなぁと。これから元気になるよと。
もし何かあったら、また入院とかになったらすぐに連絡をくれるはずだった。

自宅療養中は穏やかに、安らかに過ごしていたという。
突然苦しそうな息をしてすぐに救急車で病院に行き3時間後の急逝。
あっという間の最後だったという。

愛用していたウエットスーツや、水中マスクなど、ダイビング器材が飾られ
最後まで海の男であり続けたいと思う師匠の願いは叶ったようだ。

僕はこの7~8年、主に山歩きやハイキングでよく師匠に同行していた。
一緒の海に潜ったのは一体何年前だっただろうか?
僕がまだバリバリ若手だった頃にダイブマスターの修行と称して
本当に殺されるんじゃないかと思うほどの猛特訓をうけさせられ
水中でどんな事があってもパニックを起こさない、絶対に諦めない
そんなタフな心を教わった。

そんなあなたも二度目のガンには敵わなかったか。
3年前のステージ4の肺がんで脳や骨や全身に転移した状態でさえ
奇跡の復活を遂げたあなた、あの頃僕はほぼ毎日天理の病院まで見舞いに走った。
笑うことが免疫になると信じてお笑いやコメディーのDVDを手土産に
下らない世間話や思い出話でとにかくあなたを笑わせようと必死だった。

よく戦いましたね。
もう苦しみのない世界へ行かれたのでしょうか。
残していくものへの未練や心配は大きいでしょうがそれらを全て忘れて
この世での65年の修業の終わりをお祝いします。

あなたに会えて良かった。
そしてあなたのおかげで僕の人生は随分狂ったけれどそれもまた楽しい。

とても可愛がっていた愛犬のテンちゃんの事を奥さんに尋ねたら
今年の1月に先立ったという。
師匠、大好きなテンちゃんが先に死んでしまってさぞかしガッカリしただろうな。
今ごろはきっと自宅の周りをふたり仲良くお散歩しているのでしょう。

お疲れ様でした。
おやすみなさい。
ありがとうございました。
そして
最後の数ヶ月、顔も見せずにすみませんでした。
こんな事になるなんて、もっと早く会いに行けばよかった。
でも次第に容態が悪くなって痩せていくあなたを知らずに良かったかも。
僕の中ではいつまでも不死身の鬼インストラクターだから。

ごめんなさい。
ありがとうございました。
いつか僕が逝った時はまた一緒に懐かしい沖縄・久米島、
そして思い出深い和歌山・串本の海でも潜りましょう。

合掌。
_________________________________________________________________________
★ブログランキングに参加中
クリックありがとう!にほんブログ村
クリックありがとう!人気ブログランキングへ
クリックありがとう!FC2ブログランキングへ
元祖「びーち はうす」
★ ★ ★
「びーち はうす」オリジナルGOODS。

__________________________________________________________________________
★日本人に伝えたいこと
世界は日本をどう見ているか(オリジナルバージョン)
__________________________________________________________________________


[PR]

by beach_house_2 | 2018-05-16 22:12 | 日記 | Comments(0)  

<< ヒデキ!あんたもか! ナツノウサギTシャツ >>